籠の鳥、蝶を恋う─背徳 恥辱 執愛 主従─【ぼんのうじ】【比叡山おにく】
斗真は叶わぬ愛に苛立ち、その感情を「お仕置き」と称してルリコにぶつけるようになる。彼の冷たい言葉と共に与えられる強引な抱擁。ルリコは震えながらも、それが愛ゆえの行為とは知らず、ただ自分が憎まれているのだと信じ込んでいた。それでも彼の腕に抱かれるその瞬間だけは、かすかな温もりと優しさの幻影に触れられる気がして恥辱と快楽に乱れる自分を恥じながらも、ルリコはその刹那にしか得られない彼の体温を受け入れる。支配と服従、愛と執着。その狭間で揺れる二人の関係は、もはや誰にも止められないほど熱を帯びていた。そしてある日、ルリコの元に届いた連絡が、二人の倒錯した関係に静かに終焉を告げようとしていた――